2016年3月12日

ヘイスティングス(&セント・レオナルズ=オン=シー)の町名看板

手持ちの町村名看板の写真は、これが最後になりました。


ヘイスティングス (Hastings) の町名看板は、街中ではなく、町に入る三つの幹線道路脇に設置されています。写真はその一つのもので、後の二つは図案が違っているかもしれません。

図案は、有名なヘイスティングスの戦い (Battle of Hastings) を基にしたモザイクです。1066年にノルマンディー公ギヨーム2世とイングランド王ハロルド2世との間で戦われた会戦で、勝利したギヨーム2世はウィリアム1世としてノルマン朝を開きました(ノルマン征服)。

実は、この会戦自体は現在のヘイスティングスの町ではなく少し離れたバトル (Battle) の町で起こったので、これを町名看板の図案にするのはどうかな・・・と若干思ったりもします(笑)。

そして、看板の下にある「テレビ誕生の地」という文句、気になりませんか。これは、スコットランド出身のジョン・ロジー・ベアード (John Logie Baird, 1888-1946) が、大病の後、医師に南海岸での保養を勧められて1923年からヘイスティングスに滞在していた時にテレビを作るための実験をしていたことに由来するようです。

でも、病気をするまではスコットランドで研究していたことや、ヘイスティングスに滞在していたのは1~2年で、その後はロンドンに引っ越して研究を続けたこと、晩年はヘイスティングスの隣町のベクスヒル=オン=シー (Bexhill-on-Sea) で過ごして亡くなったこと、墓地は生まれ故郷スコットランドのヘリンズバラ (Helensburgh) にあること、などのベアードの経歴を考えると、ヘイスティングスを「テレビ誕生の地」と言うのはどうかな・・・と若干思ったりもします(再笑)。

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