2014年12月22日

ベイトマンズのクリスマス(2014年)

2014年12月20日(土)


バーウォッシュ (Burwash) にある、ノーベル賞作家ラドヤード・キプリング (Rudyard Kipling, 1865-1936) が暮らしていた屋敷「ベイトマンズ (Bateman's) 」を2年ぶりに訪ねました。



広間、居間、食堂のある1階はクリスマス飾りでいっぱいでした。

クリスマスから話題がそれますが、今年は第1次世界大戦開戦からちょうど100年ということで、イギリス各地でいろいろな行事が行われた年でした。キプリングの息子のジョンも戦地で亡くなったそうで、ベイトマンズの2階にはそれにちなんだ展示が行われていました。


私は観ていないのですが、2007年には、映画のハリー・ポッター役で有名なダニエル・ラドクリフがキプリングの息子のジャック(←ジョンの愛称)役を演じたテレビ映画『My Boy Jack』が放映されました。ベイトマンズでも撮影が一部行われたようです。ベースになったキプリングの英詩「My Boy Jack」はこちら(The Kipling Society のウェブサイトから)。

さて、話をクリスマスに戻して・・・


併設されたカフェ・レストランの近くでは「ヒースフィールド・シルバー・バンド (Heathfield Silver Band) 」 のみなさんが、定番クリスマスソングを次々に演奏していました。


敷地内の粉挽き小屋は、2年前と同じく、サンタクロースの助っ人(?)の小人たちのおもちゃ工房に変身していました。ここで小人たちがせっせとクリスマスプレゼント用のおもちゃを作るわけです。


小屋の2階には、小人たちが作業を終えた後にのんびりと楽しむお茶会の光景がセッティングされていました。写真では大きさがわかりにくいのですが、ミニチュアでとてもかわいらしかったです。

訪問の最後には、カフェ・レストランで英国クリスマス菓子の代表選手ミンスパイを紅茶といっしょにいただきました。ミンスパイ、大好きです。

<おまけ>


ベイトマンズの庭を散策中に、たくさんの馬の足音が聞こえてきました。何事かと門まで走っていってみると、なんといわゆるキツネ狩りのご一行。「いわゆる」と書いた理由は2005年に「キツネ狩り禁止法」が施行されているからで、夫によると、現在は実際のキツネではなく、アニスなどで人工的ににおいをつけた跡を猟犬に追わせる方法で行われているそうです。赤い上着を着て先頭を行くハンターたちの姿は残念ながら見逃してしまいましたが、随行する人たちを何とか写真に収めることができました。キツネ狩りや禁止法成立の経緯などの詳細に興味のある方は、Yahoo! Japan ジオシティーズ(2004年12月7日)の記事「英国でキツネ狩り禁止法が成立」をどうぞ。

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