2012年8月23日

ホークハースト(ザ・ムーア)

2012年8月21日(火)

ヘイスティングス・ストローラーズ (Hastings Strollers) のグループウォークで、ケント (Kent) にあるホークハースト (Hawkhurst) という村のザ・ムーア (The Moor) という地域を訪ねました。参加者は4名+犬1匹でした。


イギリス南部でホークハーストといえば、18世紀半ばの悪名高き密輸団「ホークハースト・ギャング」が拠点を置いていたことで有名です。活動範囲はケントのディール (Deal) からドーセット (Dorset) のプール (Poole) にまで渡り、フランスやチャネル諸島から紅茶、ブランデー、ラム酒、コーヒーなどを密輸していました。地元の毛織物業や鉄工業が廃れた後、貧しい人々に仕事を与え、聖職者や村人に関税のかかっていない商品を提供したので、密輸団は村中から支援されていたようです。

この日のウォーキングとは直接関係なかったのですが、上の「ホークハースト・ギャング密輸団トレイル」についての詳細はこちらへ。

さて、本題ですが、何とホークハーストに到着する前にアクシデント発生。行きのバスがバトル (Battle) で30分立ち往生してしまったのです。なんでも、ここで運転を交代する次の運転手が交通渋滞に巻き込まれて遅れるとのこと。でも、高齢の女性がぼそっと一言「ありがちよね!(Typical!) 」と皮肉(?)を言った他は、みんな怒るでも騒ぐでもなくじっと待っています。トラブルが起こった時のこういうイギリス人の態度こそ、私の目から見ると「ありがち」なんですが。


そんなアクシデントの後、バスはホークハーストに到着。まずは、ザ・ムーアの中心にある広いグリーン(村の芝地広場)へ。写真は、すぐ近くにある学校です。いつも思うのですが、小さな町や村の学校の建物は風情があっていいですね。


それほど広くはありませんが、自然保護区があります。私たちももちろん散策。近くには、天王星を発見した有名な天文学者のフレデリック・ウィリアム・ハーシェル (Frederick William Herschel, 1738-1822) の息子で、同じく有名な天文学者だったジョン・フレデリック・ウィリアム・ハーシェル (John Frederick William Herschel, 1792-1871) が暮らしたことのある家がありました。


2時間ほど歩き回った後、昼食休憩を村の聖ローレンス教会で取り、来た時とは別のルートを通るバスに乗って帰りました。

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