2011年3月28日

ウィンクル・クラブ

2011年3月26日(土)

用事でヘイスティングス (Hastings) に出かけた際、オールド・タウン (Old Town) を少し散策しました。


「ジャイアント・ウィンクル (Giant Winkle) 」は、チャリティー団体「ヘイスティングス・ウィンクル・クラブ (Hastings Winkle Club) 」のものです。(2012年に新しくなりました。写真はこちら。)

「ウィンクル・クラブ」は、1900年ごろヘイスティングスの漁師たちが、オールド・タウンの恵まれない家庭の援助を目的として設立した慈善団体です。ウィンクルは、私が持っている辞書によると、ヨーロッパタマキビガイ(玉黍貝)という巻貝の一種です。

クラブの会員は「ウィンクラー (Winkler) 」と呼ばれ、クラブからウィンクルの貝殻をもらいます。そして、例えば街中などで他の会員にばったり会ったりして、「ウィンクル・アップ (Winkle up) !」と、ウィンクルを見せるように要求されたとき、自分の貝殻を持っていなかったら罰金が課されるという規則があるそうです。支払われた罰金は当然チャリティーに充てられます。

歴代ウィンクラーの中で特に有名なのは、故チャーチル元首相 (Sir Winston Churchill, 1874-1965) です。故王太后 (The Queen Mother, 1900-2002) は名誉会員だったそうです。現女王エリザベス2世 (Her Majesty Queen Elizabeth II, 在位1952-) も名誉会員です。


記事のタイトルとは全然関係ありませんが、イースト・ヒル (East Hill) に上る途中に見かけた「コヒオドシ(小緋縅)チョウ (small tortoise-shell butterfly) 」です。日本語では「鎧」、英語では「鼈甲」と、どこか発想が似ているのがおもしろいと思いました。

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